前回の記事では、
・進学校から課された宿題や、入学後に備えた勉強をするようお子様に「叱らず」促す
・生活習慣の変化に、「お子様と一緒に」備える
事が大事と書き、勉強面で、入学準備講座を受けるだけではダメだよって書きました。
今回は、(特に中学受験ボリュームゾーンのお子様方における)生活面で最も注意すべきと考えている事を書きたいと思います。
それは即ち、スマホでしょう。
中には、受験の前から既に持たせている方もいらっしゃるかもしれませんが、大半の中受生は、受験終了後に初めて持たせる事になるかと思います。
あるいは、こんなお子様だったら、特に問題ないかもしれません。
「勉強のON OFFをきっちり分けられる」子
すなわち、親が指導しなくても、自分で勉強と(ゲーム他)趣味の時間を区切れる子 です。
そのようなお子様なら、スマホを持たせても全然心配ないと思います。
しかしながら、普通の中受生は、高学年以降周りのお友達がスマホを持ち始める一方、中受だからとの理由で我慢させるという事もあり、流石に受かったら持たせないと、関係悪化に繋がる可能性大でしょう。
また、どんなに、学校での使用が禁止になっていても、自宅での使用までを制限される事はないので、お友達とのコミュニケーションツールとして欠かせないものになるのは間違いありません。
従って、持たせる事自体は否定しません、というか、このご時世、持たせないといかんでしょう。
要は、持たせ方がキーポイントになると思います。
何も制限かけないと、普通の子なら中毒になります。
そのために、なんちゃらフィルター というのもありますが、意外とザルです。
うちの娘は、お友達とのLINEネットワークで、なんちゃらフィルターをすり抜ける術を教えてもらったらしく、気づいていないふりをしていますが、動画、Tiktok、ゲーム、音楽などを入手して夢中になった時期もありました。(今は少し落ち着いた感あり。)
一方で、親御様がいつまでも圧をかけ続けていると、お子様も成長しないと思います。
いつか不満が爆発し、キレて、親の言う事を一切聞かなくなったり、勉強をほっぽらかしにしたりするのが関の山でしょう。
正直、この問題は、これといった特効薬があるわけではありません。
しかしながら、何にも考えないのも得策ではありません。
あまり圧をかけない、ルール作りが一番大事かと思います。
折角受かったのに、生活習慣で間違えて、深海魚に成り下がったりする事は勿体ないので、これは慎重に進めましょう。