週刊ダイヤモンドの、中高一貫校特集が ”今年も” 発売された。
ありきたりの内容が多く辟易だったが、一つだけ目を引いた記事が、「大学受験で失敗しないための中高一貫校生の教科別勉強法」なる寄稿だった。
一見しただけだが、自称(?)受験戦略家 という方が書いただけあり、簡潔かつ具体的な記事だったという印象を受けた。
特に、この4月から通う新入生の親御さんには一読いただいてもいいかもしれません。
とは言いすぎかもしれませんが、娘が中高一貫校に通い始めた秋に引っ越しを決めました。
千葉で通い始めた早々から、流石に通学時間の長さは懸念を持っていて、引っ越しは早くから頭にあり、物件探しを始めました。
折しも、地価高騰の真っ只中、本来、東京五輪が終わったら地価が下がると言われておりましたが、2022年は下がるどころか上昇が継続し、結果として、最高値レベルに近い条件で購入せざるを得ませんでした。
特に東京は地価が高く、自分の経済力では、新築はもちろん中古も場所を選ばないと買えない状況…
結局、いくつかの取捨選択を迫られました。
以下ポイントです。
・学校から近い所: 理想はドアドア30分以内ですが、場所次第では困難なので、多少は妥協しました。それでも、男子…1時間以内、女子…45分以内はマストだと思います。
・通学が便利な所: 乗り換え回数が多いとロスです。ただ、こちらも値段の関係から妥協しました。
・駅から近い所: 言うまでもありません。これは重視しました。また、フラットアプローチか坂があるかもポイントだと思います。もちろんうちは前者です。
・スーパー、コンビニが近い所: これは、通学よりも生活しやすいかしにくいかです。実は千葉の時は徒歩2分以内に、スーパー、コンビニ、医者、学校(通用口は道を挟んで反対側にありました)、バス停 全てあったので、不便になるのはやむなしでした。
・治安がいい所: お子様にとっては重要です。必ず確認を。盲点としては、夜の安全です。拙宅は、駅前の国道から少し歩いた後住宅街に入ります。一見穏やかそうにも見えますが、街灯だけでは今一つで、夜は不安を隠しきれません。とは言いながら、駅が繁華街の場合、質の悪い人に絡まれる恐れもあります…
こればかりは、全員で相談して決める方がいいと思います。
・ハザードマップ: あえて言及しません。が、個人的には重視したかったので、確認しました。
・価格: 経済力と相談してください。
年齢が上がると、ローンが下りない可能性もあります。また、中古でリフォームを行う場合はリフォーム業者への報酬・税金も含めると思った以上にかかります。水回り3点と全面改装を実施するなら、500万円以下(現在は更に上がっていると思われます。)はまずありえません。実際、資金面で非常にカツカツになり、家の売却の際に妥協せざるを得ませんでした…
・他: 車を手放しました。(東京ではカーシェアも充実しているので、まず要らないと思っています。)
一番は当のお子様が納得するかどうかです。
また、通学が長いとそれだけロスになりますので、そこはよく考えて頂いた方がよろしいかと思います。
これから探される方は頑張ってください。
先に記した「娘の近況」の記事のアップデート版です。
学年末試験も終わり、通知表待ちではありますが、テストの感触からすると、悪くはなさそうな雰囲気です。
大まかには平均点レベルに持ち直し、国語は低め、英語と理科が高めの結果のようでした。
少し安心はしましたが、先にも言った通り、国語が悪いと英語も今後落ちてくる可能性があるのが心配です。
何が言いたいかというと、以前どこぞの記事の受け売りで自分が思っていた
「大まかな6年間の立ち位置が、一年生の一学期の中間、期末の成績で決まってしまう」という話は少々違うな…
と思えるようになってきました。
それでも上位は上位で固定されるとは思います。
中堅校レベルになると、元々御三家レベルの子(受験の際に既に自己管理出来ている子、所謂自走出来ている子)が、何らかの理由で入学し、入学早々地力を発揮するケースが多々あるからです。
また(自分の想像ですが)敢えて大学の指定校推薦枠を狙ってくる強者もいるかもしれません。
ただ、そうした子供を除くと、はっきり言って団子だと思います。
昔すぎてあまり参考にはなりませんが、考えてみたら自身そうだったのですから…
自分は某中高一貫校出身で、そこは所謂 有名難関校 です。
高校1年までは総合成績が出ていたのですが、結局最初から最後まで中の下でした…
それで「大まかな6年間の立ち位置が、一年生の一学期の中間、期末の成績で決まってしまう」というのを信じておりましたが、 実は違うんだ と、キッちり基礎固めして、高2、高3で力入れれば、大学受験の際には逆転も出来るんだ という事です。
(結果、浪人こそしましたが、相応のレベルの大学には受かりましたから…)
誰かが2:6:2の法則と言ってましたが、1:8:1でもいいかもしれません。
それ程団子なんだと思います。
つまり、6年間終わってみないと結果は分からない という事であり、立ち位置など、あまり気にしない方がいいという事です。
ただ、お尻の1、深海魚 はいけません。
そうさせないように、これから中高一貫校に入学される方は、英語、数学も大事ですが、早く、お子様自身でスケジュール等管理出来るよう指導してあげた方がよろしいかと思います。
今日は東大の合格発表日だったようで、合格された方おめでとうございます!
残念だった方…
来年リベンジを目指すか、別の道に進むか、分かりませんが、個人的には東大が全てではないと思っております。
進む道の先には必ず新しい世界が待っていますので、そこで、人生、次の岐路まで経験を積み上げて頂きたいと思います。
何せ自分は齢50、不満があっても、レールから外れるのはいろいろな意味でより厳しい道のりになる年齢です…
それに比べれば、20歳を前にした受験生ですから、まだまだ先いくらでも選択肢があり、まだいくらでも修正はききます。
多くの経験を積むべきだと思います。
(って、一浪している自分が言うな って事ですが、現役時代はどこにも受からなかったもので…)
さて、話を戻して、昨今の中学受験に関する記事、
特に24年を振り返って色々な方が仰っているのは、中堅校、伝統校への回帰…
だそうです?
女子校で話題だったのが、 普連土と三輪田ですが、
失礼を承知で申し上げると、普連土は偏差値的には今一つの評価だったのが、漸く日の目を見た結果、そして、三輪田は法政との連携でバブルが発生した結果 と考えております。
普連土が偏差値的に今一つの評価だった最大の要因は、大学合格者「数」自体は少ない事(つまり各ランキングには乗ってこない点)が挙げられます。
この学校、1学年は120人程度しかいないんですよ。
にもかかわらず、23年は慶應、15人 早稲田11人が 「進学」しているんです。
慶應にはコンスタントに2桁人進学してますし、早稲田も22年、23年と2桁となっています。
進学率で言うと、凄いんです、これ。
また、ロケット甲子園で有名な理科部といった理系トレンドをそそる活動が出たりして、これまで算数や二教科入試は別にして、通常の四科でもY50というのがちょっと不思議なくらい…
これが、親御さんの頭にピンと来たのでしょうか。
少人数だと、実績面での逆のリスクもありますが、いい学校とは思いますので、来年以降、1段レベルを上げた偏差値で推移するかと思われます。
一方の三輪田は立地と企業もとい学校法人の努力が実った結果でしょうか。
法政とはいえ、GMARCHの一角に35人行けるのですから、これは魅力でしょう。
たった35人ですが、されど35人です。
これをめがけて少しでも素質のある子供が入ってくれば、レベルも上がる副次的な効果もあるでしょう。
この二つのトピックを十把一絡げに中堅校、伝統校への回帰っていうのはどうかと思ってしまいました。
何れ、折を見て触れたいと考えます。
以前
「中学受験に関する英語枠について」という記事を書いて、
中学受験に英語を組み入れる、乃至は英検取得により有利に働く流れに対して、反対 と結論付けた 記事を書きました。
理由としては、娘の現況を例にして、「読解力が身についてないとゆくゆくは苦労するから」といった事を挙げてます。
2か月くらい前の記事で書きましたが、早くもその兆候が色濃くなってきており、その後の学力テストでは更に成績が下降した結果となっています。
正直、残念です。
更に、今日英検準二級の二次試験を受けたのですが、どうやらダメだったようで、確定すれば、次回からは一次試験から受け直しになります。
この現況には三つポイントがあって、
一つ目は、小学生レベルの、リスニング主体での学びには限界がある事。
(リーディング、ライティング、の語彙力が段々重視されてきます。)
今日のテストでも、単語が分からず詰まってしまったとの事。
二つ目は、(これは娘が言っていただけなので一概に鵜呑みにしてもいけないのですが…)最初に(準二級の)二次試験を受けて落ちた際、担任の先生からバカにされたそうなんです。どうも、それがトラウマになり、その後二回 二次試験の受験を行わなかったとの事…
(これは親として失態でした。二回目、自分が気づいた時には既に出願が終わっていたという有様で、それが更に今回プレッシャーになったのかもしれません)
つまり、それが正しければ、メンタル的な問題が極めて重要となります。
最後は、形式的には(中二の)1年間英語力が全く進歩していない という事実になります。
これは非常に大きく、おそらく、この辺りで手を打っておかないと、二級へのトライアルどころか、ズルズル下降線をたどるのみになっていくかと…
ちょっと、数学ばかりでなく英語もてこ入れが必要かと考える、今日この頃です。
(早速、娘には嫌な顔されましたが…)
余談1
某有名ブロガーの ○記さん
娘さんはうちの娘と同学年ですが、中一の秋に二級合格、そして、直近、(手ごたえとしては)準一級の二次試験を合格したものと思われる…
となってます。
相変わらず凄いですね。
やはり東大を狙っている子は違う!
個人的に知りたいのは、当の娘さんがどのような心情を思っているかという事ですが、見る限りは、娘さんが自立して勉強していらっしゃるんだと思ってます。
(そうでなければ、華々しい経歴の説明がつきません。学校、○○会、○文での成績…
大したものです。)
少なくとも、うちの娘には無理です。
毎日の筋トレに耐えうるメンタルもありません。
余談2
娘によると、1年前に比べ子供(所謂小学生)が増えたと感じた との事。
英検が中学受験において加点になる事を見越したトレンドなのでしょうか。
上で取り上げた ○記さんも 中学受験にて英語が問われる と言っており、この流れは今後加速するとも思われますが、個人的には、3級くらいまでが限界で、それ以降は、読解力、単語力等もしっかり身につけなければ通らないと思います。
受験が終わり、これから中学に入るお子様向けの記事ばかり書いていたので、たまには違う学年 という事で、今日は新5年生の話をしようと思います。
ただ、
今の新5年生は娘と4年もの差がある事。
22、23年を境に特に中堅女子校の難易度が上がりつつある事。(その一つの要因として、24年は受験者数が減り始めた事や、高大連携が進んだ事などが挙げられます。)
また、娘が新5年になった年は、COVID-19が発生し、対面授業が軒並みSTOPする大事件が起こった特別な年だった事。
などあり、参考にならないかもしれませんが、当時の記録をベースに備忘録として話をさせてください。
まず、5年生になるとカリキュラムが大きく変わり、大体の塾では1日通塾日が増えます。
これは親子ともども想像以上の大きな変化です。
従って、すぐに慣れるよう仕向けたり手助けしたりするのが親の仕事です。
理由は、中学受験の勉強で重要な内容が5年に集中するからです。
一般的には新4年生から通塾する方が多いとは思われますが、正直4年生の間は助走期間で、5年生の時が量、質ともに本番でかつキー学年です。
特にサピや四谷系は5年で一通りの中学受験の単元を終わらせるカリキュラムになってます。日能研も早くなりつつあるようです。
従って、以前は6年の夏が天王山と言われていましたが、今は5年の夏~秋と言われているようです。
ざっくり纏めると、
4年: 勉強のリズムを作る。基礎を作る。覚える事に慣れる。
5年: ひたすら詰め込む。理解出来たら応用に進む。理解出来なければ理解出来るまで繰り返す。
6年: 5年の応用、過去問演習。
といった感じでしょうか。
当然、応用、過去問演習 が出来、繰り返せれば 合格 には近づきます。
しかし、それをするためには、その土壌づくりは不可欠で、そういった意味でも5年でのパフォーマンスが重要になります、
また、受験校の目星もつけ始めるのがこの頃です。
娘の時は、COVID-19にぶち当たってしまいましたが、5年生の時に本当の第一志望校は見定めて、親だけでも説明会や学校フェア(複数の私立中が集まる機会)には行ってみる時期だと思ってます。
そして、第一志望校に対する憧れも5年生のハードな勉強を乗り越える糧に出来ると思います。
(この頃から第一志望校は薄々ダメかなと思ってましたが、モチベーションの維持には繋げられました。)
余談ですが、COVID-19の後はしばらく学校説明会は開かれず、6年生の時は希望者が殺到し、予約を取るのに非常に苦労しました。
娘が行っている学校の説明会も予約がなかなか取れなかったのですが、キャンセル空きを見つけ何とか行けたのも思い出です。
回数と人数の制約は徐々にゆるくなってきており、機会は得やすくなっているかもしれませんので、5年のうちに第一志望群にはお子様と一緒に行き、それ以外の現実路線校の目星も、こちらは親御さんだけでもいいと思いますが、説明会には参加される方がいいと思います。
おそらく、直近保護者会等あると思いますので、これらは先生から言われるとは思いますが、非常に重要だと思っておりますので、対処しておくことをお勧めします。