中学受験 備忘録

娘の2022年中学受験及びその後の備忘録です。少し古いかもしれませんが参考まで。

娘の近況…

今日は、今度中3になる娘の話。

所謂中高一貫校ボリュームゾーンである中堅校以下の中学生活の参考にして頂けたらと思います。

 

4月から、中高一貫校に通い始めるも、まず今まで与えていなかったスマホにはまったせいか一学期の期末以降は成績低迷、深海魚がすぐそこまでに迫る状況に陥ります。

幸いにして、英語だけは(当時は)抜群の成績だった事もあり呼び出しを食らう事はありませんでしたが、その後中1の間は成績が浮上せず、親として非常に強い危機感を持った。

元々、千葉では家が遠く、疲れが見えていた事も懸念に思いましたので、秋に引っ越しをほぼ即断。

小学校のお友達と広い家に未練があった事から、引っ越し後はしょげていましたが、春くらいには何となく慣れ始め、中1を終えてます。

ただ、特に数学の宿題に手がつかず懸念を覚えたので、中1の3学期の期末前から、半個別指導の塾に通わせることにしました。

その塾のいい所は、学校での課題をフォローしてくれるところ。

どうも学校の授業では(周りの影響もあるのか)理解しきれないところもあるようで、そのフォローと(数学に限らず)自分で勉強するコツを身につけさせる事も大事かと思い、中高一貫校生用の相応しい塾を探したところ、少し通学路からは外れたところにありますが週2回で通わせ始めております。

さて効果はどうか というと効果覿面とまでは言わないまでも、それなりに効果はあるようです。

数学の成績も平均レベルまでには戻り、それ以外の教科は平均以下も多いですが、危険水域からは上に位置しています。

 

塾に通わせると同時に、勉強に対する文句は極力しないようにスタンスを変えました。以前の「声掛けの大切さ」の記事でも少し触れましたが、叱りはメンタルに大きく影響すると考えたからです。以降は、成績が上向いた事も述べました。

 

で、今日(もう昨日になってしまいましたが)何が言いたかったかと言うと、その塾には水金で通っているのですが、今日、祝日では塾があったにもかかわらず、全員頭からすっかり抜けて初めてサボってしまったという事件がありました。

 

これは、何よりショックでした…

つまり、娘自身でスケジュール管理が出来ていないという事です。

いよいよ英語の成績が落ちつつあり、アドバンテージもなくなってきた事も重なり、

少々不安な今日この頃です。

 

「あまり圧をかけない、ルール作りが一番大事」と 先の 入学に備えて 生活編でも

言いましたが、中2の学年末に及んでそれがまだ出来ていないという身につまされる事件でした。

4月より中高一貫校生になるお子様方、親御様方、是非お気をつけください。

 

なお、英語については、改めて語ろうと思います。

一般的な中高一貫校生に必要なもの

中学受験に合格し、この春から、中高一貫校生になるお子様にとって大事なコト。

二点あると思います。

 

一点目、これは先にも述べましたが、勉強を「お子様自身できっちりこなせる」ようにするコトだと考えております。

御三家、サピ上位のレベルだったお子様はおそらく問題ないと思いますが、

特に詰め込みで勉強し、何とか中堅校に入学出来たお子様にとって欠かせることの出来ない事だと思ってます。

中学以降の英語、数学はもはや詰め込みレベルで対処できるものではありません。

中高一貫校で課せられる課題は、サピやWアカの宿題よりも厳しいと思ってます。 

まだ、お子様自身でこなせていない方は、ある意味、入学までの課題、宿題の時が最後のチャンスなので、「お子様自身」でこなせるように訓練する事をおススメします。

(逃すと入学後大変です。)

 

もう一点は、生活習慣を「中高一貫校生生活に順応させる」事。

特に、地元の公立校で朝のんびり学校に行ってた子供は、4月からは自力で、混雑している通勤電車に乗って学校に通わなければなりません。

これは非常に大きな変化です。

娘は当初千葉から東京の学校に通っていたので、いきなり通学時間が数十倍増える事態になりました。

夜型だったので、朝起きる時間も、2時間以上前倒し…

これが現実です。

結局、東京都内に引っ越し、ドアドアでは半分以下になりましたが、それでも地元の小学校に通っていた時よりは激増するのは間違いありません。

春休みを使って通学の練習をする等、お子様自身でこなせるよう、助けてあげてください。

とは言っても、どの学校でも、新たな友達、生活、部活、遊びなど楽しい事もたくさん待ってます。

これらは、公立小学校で普通に生活出来ていたお子様なら、勝手に順応してくれるとは思われます。「やってはいけないこと」をしなければ、親の出番はないと考えてください。

 

二点にいち早く慣れお子様が自身で新たな充実した生活を送れるよう、親は、指導こそしながら、あれこれ付き纏うのではなく、子離れを少しずつ進めていくようにすべきだと思っています。

 

健闘を期待します!

テキストの売却

中学受験で使用した予習シリーズなどのテキスト、塾で入手したオリジナルテキストは一通りの戦いが終わったらどうしてますでしょうか。

 

そう、まずは、テキストを積み上げて、その上に座ったりして記念写真を撮るのはあるあるです。自分の娘も、例にたがわずやってました。

 

問題はその後です。

 

これから新しい学校での生活が始まりますが、新しい教科書(通常で一貫校ではあまり使わない検定教科書も含まれます。)、テキストの類がどっさり送られてくると、たちまちこれらのテキストの置き場所がなくなります。

テキストに色々書き込んできた場合は(奥で埃を被せつつ取っておく方も中にはいらっしゃるでしょうが)、残念ながら処分するしかありません。

一方で、そのテキストを2,3周くらい回してきたご家庭では、必ず、テキストのコピーを取り、使用してきた筈です。

そうすると、

「売却」

という選択肢も発生します。

所謂、赤本くらいならBOOKOFFでも売れると思いますが、一般非売品は売れません。

当時、メルカリの使い方を知らなかった拙宅では、結局買取専門業者(○○プラザ)にある程度処分してもらいました。

 

知っている方は知っておりますが、これらのテキストへのニーズは意外に大きいものです。

・中古でもう1セット購入し、テキストに書き込む人

SAPIXメソッドでうまくいかず、他塾のテキストでカバーする人

・Wアカで評判のバックアップテキストやマスターテキストを6年の前半でこなしたい人

・個別指導とかでの使用

等、諸々。

 

では実際どうだったか?

買取専門業者の買取価格は今一つでした。

ただ、簡単に(一括)処分が行えたので、その点では楽でした。

 

もうお分かりの方もいるかと思いますが。

買取専門業者への売却

メリット: 一括処分が可能、手間いらず。ほぼ確実な処分が可能。

デメリット: 手に入るお金はスズメの涙程度。

 

メルカリ他、オークションサイトでの売却

メリット: タイミング、状態によっては高価な販売も可能。

デメリット: 梱包が手間。売れない(売る時期を逸してしまう)可能性あり。

 

となります。

 

ちなみに、評判のテキストを塾外で手に入れる方法は、メルカリ他、オークションサイト しか知りません。

 

参考にしてください。

入学に備えて 生活編

前回の記事では、

進学校から課された宿題や、入学後に備えた勉強をするようお子様に「叱らず」促す

・生活習慣の変化に、「お子様と一緒に」備える

事が大事と書き、勉強面で、入学準備講座を受けるだけではダメだよって書きました。

 

今回は、(特に中学受験ボリュームゾーンのお子様方における)生活面で最も注意すべきと考えている事を書きたいと思います。

 

 

それは即ち、スマホでしょう。

 

中には、受験の前から既に持たせている方もいらっしゃるかもしれませんが、大半の中受生は、受験終了後に初めて持たせる事になるかと思います。

 

あるいは、こんなお子様だったら、特に問題ないかもしれません。

「勉強のON OFFをきっちり分けられる」子

すなわち、親が指導しなくても、自分で勉強と(ゲーム他)趣味の時間を区切れる子 です。

そのようなお子様なら、スマホを持たせても全然心配ないと思います。

 

しかしながら、普通の中受生は、高学年以降周りのお友達がスマホを持ち始める一方、中受だからとの理由で我慢させるという事もあり、流石に受かったら持たせないと、関係悪化に繋がる可能性大でしょう。

また、どんなに、学校での使用が禁止になっていても、自宅での使用までを制限される事はないので、お友達とのコミュニケーションツールとして欠かせないものになるのは間違いありません。

 

従って、持たせる事自体は否定しません、というか、このご時世、持たせないといかんでしょう。

 

要は、持たせ方がキーポイントになると思います。

 

何も制限かけないと、普通の子なら中毒になります。

そのために、なんちゃらフィルター というのもありますが、意外とザルです。

うちの娘は、お友達とのLINEネットワークで、なんちゃらフィルターをすり抜ける術を教えてもらったらしく、気づいていないふりをしていますが、動画、Tiktok、ゲーム、音楽などを入手して夢中になった時期もありました。(今は少し落ち着いた感あり。)

一方で、親御様がいつまでも圧をかけ続けていると、お子様も成長しないと思います。

いつか不満が爆発し、キレて、親の言う事を一切聞かなくなったり、勉強をほっぽらかしにしたりするのが関の山でしょう。

 

正直、この問題は、これといった特効薬があるわけではありません。

しかしながら、何にも考えないのも得策ではありません。

あまり圧をかけない、ルール作りが一番大事かと思います。

折角受かったのに、生活習慣で間違えて、深海魚に成り下がったりする事は勿体ないので、これは慎重に進めましょう。

入学に備えて

改めて、合格された受験生、並びに親御様 おめでとうございます。

 

自分の娘は所謂ボリュームゾーン中高一貫校ですが、同じ偏差値ゾーンの実倍率をみる限り、安全志向も相まってどの学校も軒並み上昇しており、2年前に比べても非常に厳しい戦いだったと思われます。

 

もしかすると、全校残念だった受験生、親御様も多かったかもしれません。

自分としては何とも言いようがありませんが、お子様を責めたり、当たり散らかしたりしないで、お子様が来るべき中学生活を前向きに取り組めるよう切り替えさせるのが親御様の中学受験期の最後の務めだと思いますので、今一度お子様と向き合って前に進めさせてあげてください。

 

一方で、中高一貫生となるお子様を持つ親御様も大事な務めが残っております。

まだ、進路を迷われている方もいらっしゃるかもしれませんが、入金、入学手続きは済ませたという前提で、それ以外の親御様の大事な務めとしては、

進学校入学までのイベントをきっちり遅滞なくこなしたり、お子様にこなすよう促す

・滑り止め合格校をホールドしている場合は辞退の申し入れを行う

進学校から課された宿題や、入学後に備えた勉強をするようお子様に「叱らず」促す

・生活習慣の変化に、「お子様と一緒に」備える

等々あり、特に後ろ二つは(自分も後悔しておりますが、)非常に大事だと思います。

 

入学後に備えた勉強としては、よく塾の商魂たくましいサービスとして、所謂中学準備講座というものがありますが、

受けさせるだけで、安心しないで頂きたい。

→ これがポイントです。

 

はっきり言って、

中学校での学習は中学受験とは違います。

また、中学受験期でも英検等習わせていたお子様以外の多くのお子様にとっては、英語も新たに加わります。

これらは、特に親御さんの詰め込みで勉強してきたお子様では太刀打ち出来ません。

自走、自走っておっしゃる専門家の方もいらっしゃいますが、お子様自身できっちりこなせるように仕向ける事が学習面での親御様の大事な務めだと思います。

 

そして、生活習慣の変化に、「お子様と一緒に」備える 事ですが、これも大事だと思っているので、改めて書きたいと思います。

 

2月3日

合格発表が続々と行われている頃だと思います。

 

まずは、合格されたお子様、親御様。

合格おめでとうございます!

🎉🎉🎉

本命校を合格された方はもちろんですが、第二、第三、それ以下でも前受けとは違った嬉しさがあると思います。

自分も、家族みんなで喜んだものです。

合格し、受験が終了した夜くらいは休んだり、おもてなしをしてもいいと思います。

 

中には(特に指定校の方は)、鉄緑会の入会手続きをしなければ…

と息巻く親御さんもいらっしゃるでしょうが、(いい時間を確保する為なのは分かりますが…)

一日くらいは、ゆっくりしてもいいのでは と思います。

 

一方、残念だったお子様、親御様。

あと、2日はあります!

特に、明日、明後日の試験は険しい道ではありますが、

気負わず、実力を出し切れるよう、特に親御様は全力サポートしてあげてください。

そして、それでも残念だったとしても、親御様こそ動揺せずに、しっかりお子様のメンタルケアに努めてください。

 

健闘を祈ります。